分解 【セリカ1600GT-第3回】

前回でこのセリカの今の状況を確認できました。

今回は分解・剥離の作業をしていくのですが…

うっわ、ボルト折れた!

…そんな声が聞こえてきます。
いよいよ本領発揮、新明のレストアをお見せ致します。

車両分解

車両確認にてエンジン、ブレーキ、内外装に手を入れなくてはならないことが判明しました。

早速分解に入ります。
各部のボルト、ねじ類はさび付いてほとんど動きません。
そのほとんどがちぎれていきます。

なかなか思うように分解が進みません…。
Aちゃんも苦戦しています。

車両から取り外されたエンジン。
当時GT系ツインカムエンジンのタペットカバーは特殊な(黒い)塗装が施され特別感がありましたが、このエンジンはその威厳を失っています。

ヘッドライトなどフロントフェイス周り。
これからきれいに生まれ変わっていきます。

一旦一通りの分解を終えたセリカ。
ボデー表面を確認すると右写真のように塗装の下から錆が浮き出ています。
これは完全に下地から湧いて出たもので、ほぼ全周にわたりこのように錆が浮いてきていました。
この状態になると表面の塗装を剥離して表面の錆をきれいに除去したのち塗装しなくては再発してしまいます。

と、いうことで剥離をすることにします。

古い塗装の剥離

剥離工程のため塗装工場に場所を移し、古い塗膜をサンダーという機械で削っていきます。

内装の裏側などは当時の色を残す意味で今回は剥離しません。
何年も後の人たちへのタイムカプセル的な意味合いです。

フェンダーのこの部位はパネルを制作して交換する予定のため、剥離を止めています。(どのみち切り落とされてしまう部分なので…。)

無事剥離が終わり、戻ってきたボデー。
錆止め処理をしたので変色していますが、きれいな状態です。
エンジンルーム内にひどい錆浮きが見られなかったため、ここは剥離はせずに上から塗装しまます。

この後のことですが、オーナーさんと相談しボデー色を白色にすることが決まりました。

続く