製作(ロッカーパネル) 【セリカ1600GT-第6回】

「う~ん、ペラペラです…あ、折れた!!」

初代型のセリカのロッカー部分(前タイヤと後ろタイヤの間にあり、ドアの下になる部分をおおむね指します)は本来黒色に見えますが、実は黒に塗装されたパネルが被っているのです。

今回はこのロッカーパネルの修復に挑みます。


前回のフェンダーパネルでは一部分を作成し、ひとつのパネルを修復しました。
今回は丸ごと製作していきます。

車両の確認時にも話題に挙げたサビサビのロッカー。
ここ、実はパネルがかぶさているのです。

先程の錆びた部分の本来の姿がこちらです。

慎重に取り外してみると…まぁ見事に錆びております。

鉄って錆びるとこんなにボロボロになってしまうんです。
本来はしっかりとした部品なのですが、手に持ってみると…

あらら、折れてしまいました…。

材の厚み自体が薄くなってしまっています。
こうなるともう再利用は難しいです。

新品部品を購入できればいいのですが、・・・できませんでした。
こうなったら覚悟を決めて鉄板から作ってもらうしかありません。

この部品とても長く、私たちが使用する設備では一度に曲げられないのです。
なので同形状のものを2つ作りつなぎ合わせます。
ここは鈑金職人さんの腕の見せ所です。

必要な長さのパネルを作成した形状を合わせ、車の部品として整形していきます。

車に合わせてみると…ピッタリです!さすがです!

こちらが完成したロッカーパネル。
サフェーサーも入れ塗装を待つばかりの状態となりました。
これで塗ってしまえば本物の新品部品と見分けがつきません。


次回は部品(ユニット)の修復をやっていきます。
一つ一つの部品がきれいになっていく様子をお見せします。

…続く


さて、今回の投稿が年内最後となります。
11月半ばに始めたばかりのブログではありますがご覧いただきましてありがとうございます。

来年もどうぞ宜しくお願い致します。