塗装 【セリカ1600GT-第8回】
「白~い!」
錆びや茶色の写真が多かった中、こんな言葉が聞こえてきましたがなぜでしょう??
鈑金によるボデー修理を終え、セリカは塗装工場に場所を変えます。
綺麗になるために…
前回までボデーの腐った部分の修理をお見せしてきました。
今回は塗装作業なので鈑金屋さんから塗装屋さんにバトンタッチします。
修理した箇所にパテを盛ります。
やはり鈑金だけで塗装面を作ることはできません。
(新品パネルのようにプレス成型された物は別ですが…。)
鈑金屋さんは鈑金パテ、塗装屋さんは塗装パテを使用するのが一般的です。
パテ入れ後にサフェーサーを入れ、あとはひたすら面を作るために削ります。
平らで繋がる面を作りだすには職人の手先の感覚に頼るのみ。
サフェーサーの研いだ面をいくら目で眺めても真っすぐが出ているかどうかは見えません。
非常に繊細な作業を全塗装の時は車両全面に施していきます。
一種の神経衰弱のようなものです。
パテ研ぎに励むオッチャン。
塗装工場にはこのような職人が複数います。
最終のサフェーサー吹きを終え、さらにエンジンルーム内の塗装を終えたセリカのボデー。
ボデー以外のパネルの様子。下(一次)塗りの終わった状態。
第3回でもちらっとお話したようにお客様との打ち合わせでボデー色は白色と決まりました。
塗装完了!ラインも真っすぐ出ています。いいですね!
…そんなこんなで組み立ての為に移動します。ウキウキ気分で私たちのレストア工場に移動です。
さて、次回は塗装が終わりピカピカになったセリカにエンジン搭載をしていきます。
さらに姿が変わっていく様子が見られますのでお楽しみに!
…続く