車窓、塗装-3【伊豆の踊子号-第11回】
「こだわり、聞いちゃいました。」
本日は窓の修復と塗装の続きです。
ブログを書くときにのむらさんがいろいろ教えてくれるのですが
この伊豆の踊子号のレストアにおいての想いを教えてくださいました。
今回バスの修理において私たち(もしかして…私だけ?)が一番こだわったこと、
…それは窓です。
全塗装して外見を綺麗にするのはもちろんですが、
このバスが本来の目的のために使用される時、
それはお客様を乗せて各地を観光する事ではないでしょうか、
その車窓からの風景こそ今回一番こだわりたいところでした。
車窓からの風景、それは窓枠も目に映ります(勝手ですが)。
窓越しに景色が見えた窓枠やそこから部分的に垣間見えるサッシであったり、
ボデーの裏側が汚かったら雰囲気が壊れてしまう。
ボデーがきれいになり運転席がリニューアルされると
「おお、綺麗だな。」と思われるでしょう(またまた、勝手なことを言って御免なさい)。
しかしお客さんにとっては乗車した際に見えるこの窓からの景色こそが、
このバスのレストアを実感出来る部分なのだと思います。
なのでここは妥協したくない部分でもあります。
その想いを形にしていきましょうか。
話は遡りますが、以前の窓はこんなかんじでした。
写真中央、ゴムから錆の跡垂れが見えます
窓を上にスライドさせて開けると…何やら窓越しにレールが見えますが、ゴムが溶けたような少し見苦しい感じです。
茶色に見えるのは接着剤と思われます。
…あれ、ここ何かおかしい。
そうです、ガラスとサッシの間にあるはずのゴムがありません。
本来ならこのように黒い線の様にゴムが見えるものですが。
経年劣化により硬化しいつか取れてしまっていたようです。
(表面に露出している部分が無いように見えるだけで内部にゴム自体は存在しています。)
・・・と、いう事で分解時に取り外した窓を取り外します。
さて、これからどう綺麗になっていくのでしょうか。
話は塗装に変わります。
まずは柔らかいイエローを屋根部分から塗っていきます。
ぼろぼろだったのがウソのように綺麗になりました。
塗装チームの若手が今回も頑張ってくれています。
さあ、全体も塗っていきましょう。
地味だったグレーがだいぶなくなってきました。
車内、ドアの隅々まで。
細かいところも手を抜きません。
やっとのことで全体を塗り終えました。
まだまだ途中とはいえ、達成感がありますね。
ベースの色が塗り終わると、あの鮮やかなオレンジが塗られるのがより楽しみになります。
また、車窓もどこまで綺麗になるのでしょう…そこも見どころですね。
…続く。
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