修復(ボデー)【伊豆の踊子号-第5回】

「けっこう来てます…。」

この年式の車であれば錆びている部分は必ずあります。
全て直したいところではありますが、特にひどいところをフォーカスして修復します。

今回は錆びているボデー部分を見ていきましょう。


さて、お客様の乗り降りがあるこの昇降口の鈑金から始まります。
まずは①の部分から見ていきましょう。

雨どいを取外し、悪くなってしまった部分を切ってみましたが…
中の状態があまり思わしくありません…。

新たに雨どいを製作し、取り付けました。
ちょっとだけすっきりしたように見えますね。

そのもう少し下に行くと②のところ、塗装に大きなひび割れが。
どうやら下地から湧いた錆が膨らんで塗装を割ってしまっているそうです。

ここも削って見てみると悪くなっています…。
ここだけ見ていたら綺麗になる姿の想像がつかないですよね。
早く綺麗にした姿を見せたいですが…焦らず進めていきます。

③のドアの足元部分、ぶつけてしまったのか少し変形していました。
修理のために表面の塗装を削っていきます。

折り戸の足元にある④の部分の出っ張りを取り外しました。
ベアリングがごりごりだったので替えていく予定です。

中の階段のステップカバーの金属も錆びてしまっていました。
…新明工業お得意の「ないものは作ろう」精神で作ってしまいます。

作ったステップカバーにビス穴を開けて取り付けてみました。
もともとついていたものと比べると…一目瞭然です。

話は鈑金から離れ、あんどんの中です。
これは「伊豆の踊子号」の記載がある面の横ですね。
第2回でも書きましたがレバーがぽっきり折れてしまっています。

分解するとこんなかんじです。
あまり人目に触れない部分かもしれませんが例に漏れず錆びてますね…



今回はここまで。
作業中のものが多く、完成したところやぴかぴかになったところをお見せできるのは
正直まだまだ先の話になってきます。
リアルタイムな修復の様子と思って見て頂ければと思います。

…続く