伊豆の踊子号、故郷へ帰す【伊豆の踊子号-第18回】

「え…ここまできてそんなことになるの!?」

試運転を行うことで発覚した問題…終盤も終盤で焦るレストアチーム。
果たして伊豆の踊子号は無事帰ることができるのでしょうか…



お客様を乗せても問題がないかの確認で試運転をしている最中に
ハンドルを切って旋回すると…なんと昇降口部分のドアが開いてしまいました。

走行中に開いてしまってはお客さんが落ちてしまい、大変危険です…。
これはしっかり直さなければなりません。

工場に戻り確認をしたところ、どうやらドアが全体的に下がった状態のため
ツメがうまくひっかからないことで開いてしまったようです。

ドアの高さを調整することで直りました。
前の写真と比べると一目瞭然ですね。
これで問題なくお客様を乗せることができるようになりました。

そして、地味な部分かもしれませんが…
最後に錆びていた腕木式ウィンカーも取り付けました。
色もボデーと併せているので印象が変わりますね。

さあ、これで今年の2月にやってきた伊豆の踊子号が帰る準備が整いました。
作業場から積み下ろし場所まで走らせます。

晴天の下、ゆっくりと積車へ上ります。

ここまで来たら準備は完了です。

そして伊豆の踊子号が故郷へ向けて新明工業を出発しました。

約半年、このボンネットバスのレストアの様子をお見せしました。
お客様を乗せて安全に走れるよう…素敵な景色を楽しんで頂けるよう…
そんな気持ちを込めて作業をしていた分、少し寂しくも感じてしまいますね。
早くぴかぴかにレストアされた伊豆の踊子号が運行されますように!
そしてたくさんの方々に喜んでいただけますように!
そんな気持ちで今後の東海バス様、伊豆の踊子号のご活躍を
陰ながら見守っていきたいと思います。

これにて伊豆の踊子号編は幕を閉じます。
次はどんな車のレストア風景をお見せできるのでしょうか。
…お楽しみに!

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